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雪花の日記です
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拍手とコメント、ありがとうございます。
動きの少ないサイトで大変申し訳ないです;
しかしながら、こののんびりのペースを
守らせていただきたいと思います。
ご了承ください。
よろしければ、またお時間のあまった際にでも、
覗きにいらしてください。

 * * *

TPPとか、ACTAとか、そのへんのお勉強をしています。
著作権や知的財産権に関わる要求が
盛り込まれているのですから、
ファン創作界の人にとっても深刻な問題です。

というのは本当に自分が愛し興味を持っているごく一部分に
著しく偏った言い分であり、
実際の政治の現場にそのまま投じることができるだけの
正当性を持っているとは到底言えないのですが。

それでも、自分の関わる部分について
考え始めることをきっかけとして、
政治に対する自分の意見をきちんと見出すことに
繋がったらいいのかな、と思っています。

政治の話を云々としたいわけじゃあないのですが。
自分たちが今楽しんでいる創作を維持していくために、
きちんと政治に向き合うことが求められるレベルに
達してしまったということのようです。

 * * *

話変わって、
セーラームーンが来年再アニメ化するとかで、
ちょっと話題になりましたね。
あのご夫婦が各々生み出してきた作品が
これほどのちのちまでファンに与える影響の
すごさたるやいかばかり、と驚くような、
またか、と思うような。
レベルEもハンターも近年メディア化の動きがありましたし、
この流れではもしや幽白も……? と、
安直な思考の上では考えてしまいます。

ファンの発言じゃないと言われてしまいそうですが、
私は幽白に関しては再アニメ化などは特に望んでいません。
公式の動きはこれ以上求めていません。
再編集をなされるくらいなら、このまま眠らせてしまいたいです。
過去公開されたものをそのまま再公開するだとか、
声優さんのキャスティングや重要な仕事を担うスタッフさんが
変わらないのならまあいいかな、とは思うのですが。
完全版や文庫版、廉価版、ドラマCDやゲームは、
だから喜べました。
いちばん最初に制作され、
自分が受け取ってきたものたちに対し、
執着が強すぎるでしょうか。



文庫版で、冨樫さんの描き下ろしがありましたね。
あれを見ても本当に思うのですけど、
もうとうに過去の作品になりきってしまっているものが、
ファンの求めや商業の視点から引っぱり出されてくることに、
ご自身はお付き合いしているだけのように見えて。
あの、なんというか、
メインキャラクタを一人ずつ殺していくというアレとか、
文字で寄せているあとがきのいい加減さとかが。
あのいい加減さ、
一見どうでもよさそうな印象を与えるところが
冨樫さんらしさだとも思うのですが、
そういう後付けの語りなどにもう特別な思い入れを
お持ちでないように感じてしまうのです。
幽白のことはすでにどうとも思っていらっしゃらない、
という意味ではなく、
いまもう語るものではない、と仰りたいのかなと。
ファンの思い入れなどもないがしろに
なさりたいわけでは決してないでしょう、けれど
現在進行形の作品はほかにちゃんとあるわけで、
いま情熱を持って見つめているのはそちらなんだと。
すごく普通の感情の流れだと思うのですが……

確か、連載終了直後にご自身が発行なさった同人誌が
出典だったと思うのですが、

連載を続けていくうえでは、
もう読者に飽きられるまで同じことを繰り返すか、
これまで築き上げてきたものを壊すかのどちらかしかない

というようなことを、仰っていらしたはずで。
文庫版の描き下ろしを見たとき、
これは「壊し」に当たるものといえるのかもなあ、
と思いました。

「読者が飽きるまで同じことを繰り返す」というのは、
仙水編における樹のセリフがまさに代弁している
とよくいわれますが、

「オレたちはもう飽きたんだ」
「お前らはまた別の敵を見つけ戦い続けるがいい」

新たな敵が現れて、そいつを倒すという展開を、
繰り返すしかないと仰っていたのだと思われます。

そうやって幽白が繰り返すことで続いていたら、
ある日幽助はいきなり、
自分の存在のあまりの危うさというか、
空虚な感じに気づいて愕然としたのではないでしょうか。
正義の味方と思って
霊界探偵をやっている彼ではないのです。
オレはどうして戦っているんだろうと、
ふとそんな思いに駆られたときに、
幽助にはケンカが好きだという根拠しかない。
(アニメの終盤でそうやって脱力する幽助が
 描かれましたね、vs黄泉戦。
 あのときは雷禅に鼓舞されるかたちで
 決着をつけなければ帰れない、と
 思い直して目を覚ましたはずですが)
だから彼は、
悲しいほど人間らしかったと思われる
(聖光気までまとってしまった)仙水とは逆をいき、
その根拠だけで生きていくこともできる妖怪として目覚め、
魔界へ旅立つことになったのではないかと、
なんだかそう思われるのです。
これはあくまで物語としての二次元の展開と
それを仕組んだ三次元の意図との入り交じった考え方で、

幽助には元々魔族の血が流れていたのだから
元々そうした素養があって妖怪になったのであって、
戦い続ける根拠云々という考えに躓いたために
自らの意思で妖怪になったわけではない

という考え方とはまた別の話です。

戦闘ものは突き詰めれば命がけで主張し合うことですから、
連載のあいだ中に“人間”を深く見つめることに
どうしてもなると思います。
だからこそ生まれた仙水編の敵キャラクタたちでしょう。
一方で幽助たちは、そこまでの深さに到達することを
見越して設定されたキャラクタではなかったのでは
ないでしょうか。
試練を乗り越えて強い敵と戦って勝って
格好いい主人公たち、では済まない深さを
作品があとから持ってしまって、
主人公たちが浮きがちになりそうだったのではと。
主張のぐらつくお話を、読者はきっと楽しめません。
そうなるまえに終わることのできた作品じゃないかなと、
思うとちょっとだけ幸福なような気がします。

幽白に関して、冨樫さんご本人は壊すことでだけ、
他のメディアなどは繰り返すことでだけ、
楽しみを発信することがかなう作品のように思われて、
それはその作品が新たに生かされることとは
別のことのような気がするのです。
幸せに眠っている人を叩き起こすような、
平穏に暮らしている一般人の黒歴史を暴くような;
時代が過ぎて波風ひとつも立たなくなった水面に、
石を投げ入れて波紋を起こすような。
私はもう、静かな水面でいいじゃないのよ、
と思ってしまう、そういうファンです。
陸から覗き込んで、水の奥にゆらゆらとしか見えない
連載当時の面影に思い馳せるくらいでいいのです。
その範囲でファン創作を楽しませていただいている、
それで充分に幸せです。
事実いま沸騰しているのはハンターで、
そちらの加熱具合も見逃せるものではありません。
連載再開をいつまでだって待つことができます。
待っただけのものを絶対に見せてくれる作家さんだと
わかっています。

熱心なファンは再発行でも再公開でも、
再アニメ化でも、たとえそれらに不満があっても
とりあえずその手の上で踊ることのできる存在で、
私もなんだかんだと言いながら
まかり間違って再アニメ化が実現したなら
とりあえずテンションが上がるには違いありません。

冨樫さんもそういうファンに挑戦しているのかしら、
と思うときがあります。
文庫の描き下ろしもそうです、
ファンの求めに応じて描かれたという前フリなのに
ページをめくったら
メインキャラクタが殺されていく展開だったなんて、
普通のファンサービスでは考えられません。
これだけ手ひどいことを描いてもお前ら踊るんだろ、
と言われているような気がしないでもなく……笑
冨樫さん一流のブラックな冗談と受け取って、
よしきたまかせろ、ときっと大勢が踊ったでしょうから、
ご本人はほくそ笑んでいるに違いないわ、
というかんじです。
それを悪い冗談として、私も受け取ったつもりですが、
こんなふうにいじることの出来る作品に
幽白はなってしまっているんだ、
それくらい時間が経っているんだ、
ということを感じもしたのでした。

捨て身になることで、あきらめることで
ファンサービスしているふしもあるのかな、
とも考えたことがあります。
再発行や再メディア化も、好きにしたら、
とか思っていらしたりして、という想像をします。
ご自身ではやってもやらなくても、
どちらでもいいのではと。
お仕事として考えるよりも先に、エンタテイナーとして
なにが一番面白いかを考える方だと思うので、
たとえば収入源として必要かどうかという事情やらを
まったく別として考えたときには、
やってもやらなくてもどっちでもいいやと、
そう思っているのじゃないかなとたまに感じます。
もっと面白いものをまだ生み出せるという自信は、
常にお持ちでいらっしゃるような気がします。

求めているファンはいっぱいいると思うのですが、
私はもう静かなままでもいいなあと、
どうしても思ってしまいます。
アニメ化したらしたで、それなりにと言いつつ、
全力で踊りにかかるのでしょうが。
矛盾しています。
矛も盾も両方抱えている、そういうファン心理です。
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